Section 1: Where Does It All Begin?
Section 2: From Tail Wedge to Binding
Section 3: From Side Sanding Through Neck Fit
Section 4: Neck Carving through Neck and Body Sanding
Section 5: The Finishing Department
Section 6: Bull Buffing to Fretting
Section 7: Bridge Gluing to Shipping
Bull Buffing To Fretting

正確なイントネーションを得るために、ラリヴィーは独自のジグを用いてブリッジを取り付けています。その方法を以下に紹介します。

1)CNCルーターで正確に形成されたブリッジの裏(接着面側)には、0.1インチの小さな穴が2箇所開けられています。
2)指板のマイクロドット・ポジションマーカーもCNCルーターによって正確に位置され、セットされています。(+/- 0.005インチ)
3)ポジションマーカーに合わせてジグをセットすれば、ブリッジを置く正確な位置が決まります。
4)ジグによって確定したサウンドボード側のスポットに、ピンを立てる穴を開けます。
5)サウンドボードの穴に1/8インチのピンを取り付け、ブリッジ側の穴とサウンドボード側のピンを合わせれば、ブリッジは上下左右にずれることなく正確な位置に配置されます。

その精度は、0.005インチから0.01インチの間です。


Bridge positioning jig

いよいよブリッジは、サウンドボードと接着されます。もちろん接着面は、木地と木地で接着されます。接着には、木工用の水溶性接着剤イエローグルーを使用しています。強力な接着剤は使用しません。もし乾燥などの影響でボディに変化が起こった場合に、ブリッジが剥がれてくれないと、クラックなどの多くの問題を引き起こしてしまいます。言い換えれば、修理しやすいように作られているのです。


A different form of bridge pin


Clamping the bridge in place

ブリッジとサウンドボードはクランプされ24時間置かれます。その後クランプを外し、さらに数日間寝かされ、接着材が完全に乾くのを待ちます。そして、最終のバフの工程に移ります。前にも説明しましたが、最初は硬い練りコンパウンドの粗バフ、次に液状のコンパウンド、そして3回目が非常にきめ細かく薄いポリッシュでのバフです。このバフによって、美しい鏡面仕上げが完成します。


Final buffing a D-05

グラフテックのTUSQナットを採用している05、09と10モデル以外のボーン(牛骨)ナットとサドルは、全て自社で製作しています。サドルは、複合ラジアスに完全にマッチさせた形状です。サドルは大きくプレアビリティにかかわってきます。適正な弦高をキープするためには、サドルの形成はとても重要です。また、ナットも外形を加工し、丸みを出し、ギターに装着し、クラフトマンの手によって正確に溝きりが行われます。


Raymond fits the bone nut to an LSV-11

こうしてナットとサドルの装着が完了すると最終工程へと移っていきます。最終工程では、以下の作業を行います。

・弦を張る
・ピックガードの取り付け
・モデルによってはプリアンプの穴加工およびピックアップの取り付け
・小さな擦傷などがあれば、タッチアップのためのバッフィング
・オイルによる指板とブリッジの磨き上げ
・チューナーの取り付け
・エンドピンの取り付け
・全ての最終チェック


Adjusting the truss rod


Installing a pick-up


Tuning the guitar

熟練されたスタッフ4名が、最終の組込作業を行っています。1本のギターに3時間を費やし、1日に12本のギターを完成させることが彼らの仕事です。その後ギターはハードケースに仕舞われ、梱包されて世界中のディーラーへと旅立っていきます。そして、多くのギタリストがラリヴィー・ギターで楽しむことになります。


Michelle, Jeannette, and Wendy

このファクトリー・ツアーを最後までご覧いただきありがとうございました。ラリヴィー・ギターは、より良いギターを製作するために研究を続け、努力を惜しみません。さらに良い製作工程が見つかれば変更していきます。その時は、このページでお知らせしますので、チェックしてください!
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