Section 1: Where Does It All Begin?
Section 2: From Tail Wedge to Binding
Section 3: From Side Sanding Through Neck Fit
Section 4: Neck Carving through Neck and Body Sanding
Section 5: The Finishing Department
Section 6: Bull Buffing to Fretting
Section 7: Bridge Gluing to Shipping
From tail Wedge To Binding

ここまでで、トップ板とバック板を取り付けるほとんどの準備が整ったことになりますが取り付けはまだです。次にボディ・エンドになる部分の表面に楔形の装飾を取り付ける溝を彫ります。これは繋ぎ目を隠すことが目的の装飾です。この装飾にはギターのモデルに合わせて、インディアン・ローズウッド、ブラジリアン・ローズウッド、メイプル、エボニーなどの材を使用します。


Routing the cavity for the tail-wedge.

ここまでくるとフレームは、ベルト・サンダーによって研磨されます。この研磨作業には熟練された技術が要求される難しい作業です。この研磨作業によって、曲げの工程で付いた極めて小さな傷も研ぎ落し、滑らかな表面を作り出します。


Jean Larrivee "Grinding" the first fully American Made Larrivee Serial# 80000.
This guitar is a everyday model L-09


A close up of grinding the first Fully American made Larrivee #80000.
Currently this guitar is in the Larrivee Archive.

サンディング処理が終わったフレームは、再びコントロール・ルームに戻され、最低3日間寝かされます。この間にサウンド・ボードとバック板にブレーシングを取り付ける作業を行います。ブレーシングはカナダ工場で製作したものを使用しています。ブレーシングに接着剤を付け、サウンド・ボードに正確に配置します。サウンド・ボードとブレーシングは、下の写真のようにオリジナルの真空プレス機によって完全に接着されます。


Wendy Larrivee Bracing the back of an L-09


The soundboard for the same guitar in the vacuum clamp

15分間、真空プレスをかけた後で、接着材が自然に硬化するために24時間置き、3種類のサンド・ペーパーを使用して磨き上げます。コントロール・ルームで調整されたフレームを型に入れて、ブレースの位置に合うように正確にフレームに溝を入れていきます。


Carlos (One of our two body-builders) routes the channels for the braces on an L-09

サウンドボードとバック板は同時にフレームに接着されます。接着方法は伝統的な突っ張り棒を用いた方法をとります。外周に合わせて幾本もの突っ張り棒によって圧力を加えていきます。


Caesar go-bars the body together.

完成したボディは一晩置かれた後で、バインディングを入れるためのルーター処理を行います。この処理は、荒削りと仕上げの2段階が行われます。固定ルーターで荒削りを行った後、特定の深さに調整された仕上げ用のルーターで溝を仕上げていきます。仕上げ用のルーターは、メイプル・バインディング用、ローズウッド・バインディング用、ヘリンボーン・バインディング用、メイプル&コア用の4種類を用意しています。


Matthew Larrivee routes the binding channel on an L-09


... and then finishes the final cut on the soundboard.

ボディ曲げで使用したホット・パイプで形状を整えられたウッド・バインディングは、ボディ外周へ木工用の接着剤とマスキング・テープによって取り付けられていきます。ラリヴィー・ギターを見てみてください。非常に精度の高いバインディング処理が確認できると思います。
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